
広告を見ていると「〇〇が10kg痩せたダイエット方法とは…」と大きく書いてあったり、SNSで「10kg痩せの人がいっぱい!このダイエットってスゴイ」とダイエット方法を絶賛していたりするのを見ることがあります。
「10キロ痩せた」なかなかのパワーワードです。
数字だけ聞くと「すごい、これはとても良いダイエット方法なんだ。私もやらなきゃ」なんて心を動かされてしまいます。
あなたは標準体重以上なの?

10kg減った人は元の体重がどれくらいでしたか?
よくテレビでダイエット番組をみるとダイエットをして体重が大幅ダウンするような人は元の体重が標準体重を大幅にオーバーしています。
無茶な食生活をして60kgから100キロくらいになっている人が大幅に体重ダウンをするというのがお決まりのパターンです。
他にも産前と産後の体重変化を上げて「10キロ減った」なんて表現することもあります。芸能人を広告塔にして売り出す商品はこのパターンが多いですよね。
誰かがどうなったかではなく、自分がどうなりたいか
90kgの人が80kgになったら「10kg痩せた」ですし、
55kgの人が45kgになっても「10kg痩せた」です。
ダイエット番組で流れているダイエットはほぼ前者です。
ほぼというか全部といっても過言ではありません。
一般的な女性が「痩せたい!」と思って想像している「10キロ」って多分
後者だと思うのです。
前者は肥満、
後者はちょいポチャか身長によっては標準体重です。
ちょいポチャではなく、大幅に太ってしまっているのは一部の身体的な問題を除いてほぼ「普段の食べ過ぎが肥満の原因」です。
日常生活で食べすぎている人が低カロリーの量の少ない食事をすれば大幅に痩せます。
普通の食事量、食事内容にするだけで適正体重に近づくからです。
ダイエットなんてしなくても普通の食事にすれば痩せる人がわざわざダイエットをして痩せる様子を見せるのがダイエット番組です。
はたしてそれはあなたが求めているダイエット方法なのでしょうか?
10kg体重を減らす必要があるのか?
今度は自分に置き換えてみましょう。
あなたは10kgも体重を減らさなければいけないのでしょうか?
「10kg減った!」と見ると「自分もそれくらい減らさなきゃ」「10kg減ってない私はダイエットが成功していないんだ」なんて思ってしまうかもしれません。
それは違います。
適正体重は人によって違います。
適度にお肉がある体型が好きな人もいれば、筋肉でハリのある体が好きな人もいます。
42kgだと体がスッキリして動きやすい人もいれば、55kgくらいの体の方が調子が良い人もいます。
求めている体重は人それぞれ違います。
1~2kgしか減らなかったとしても、たとえ体重が動かなかったとしても自分の求めている体型に近づいたのならあなたのやっていることは間違ってはいなかったのです。
筋トレをして体重が増えてしまったとしても見た目が締まって以前より好きな体型になれたのならそれももちろん正解です。喜ばしいことです。
大幅な体重減報告に踊らされすぎない
「10kg減った」はとても魅力的で心を動かされます。私もそんな言葉を見たらドキドキして「私もそのダイエットやりたい!」と思ってしまいます。
でも、そこで判断力が低下してしまわないように気を付けなければいけません。
極端に食生活を変えることで以前よりも体調が悪くなってしまったり、健康を害することもあります。
太り方も、体質も個人で違います。
誰かが10キロ減ったからってそのダイエット方法があなたにとって正解なわけではありません。