
メール相談にはしばしば小中学生から「脚を細くしたい」というご質問をいただきます。
小学校高学年から中学生といえば思春期。
自分の容姿が気になってしまう年頃だと思います。
そして、思春期であると同時に成長期でもあります。
成長期が原因で脂肪がついてふくよかになってきた体を見て「太ってきた!痩せたい!」と思ってしまう気持ちもわかります。
しかし、成長期は脂肪がつきやすく、食欲も湧きやすい時期。
この時期にダイエットをするというのは効率的ではありません。
それに成長期というのは脂肪も付きますが、背も伸びます。
ぶっちゃけると背が高いほうが美脚にはだいぶ有利です。
背が高いほうが美脚に見える
「背が伸びる」というのは「脚が長くなる」ということ。
美脚で有名な本田翼さん、桐谷美玲さん、菜々緒さん、米倉涼子さん、広末涼子さん…
みなさん背が高いですよね?
脚が長いと比率的に脚が細く見えます。
500mlのペットボトルと350mlのペットボトルはおなじ太さですが、500mlの方が背が高いのでスラっと見えます。
350mlはずんぐりむっくりに見えますよね。
人間ですから、脂肪も筋肉もあるていどついていないと生活機能に問題が出ます。
筋肉があまりについていないとちょっと歩くだけで疲れてしまいますし、脂肪が全然ないと生理が止まってしまったりします。
いくらでも脂肪や筋肉を落とせるわけではありません。
最低ラインの太さはだいたい決まっています。
それに、あまりガリガリになっても見ためが悪くなります。
脂肪が少ないと筋肉の表面が見えやすくなって筋張って見えてしまいます。
がんばって痩せてもだいたいおなじ太さになってしまう、痩せすぎても不格好ならば、身長が高いほうがスタイル良く見せるには有利なんです。
雑誌に載っているようなモデルさんは痩せていますが、それと同時に一般的な女性よりも背が高いです。
だからスタイルが良く見えるのです。
モデルのようなスタイルを目指すなら尚のこと、重要なのは背を伸ばせる時期に伸ばすことです。
脂肪を落とすのはいつでもできる。
ついた脂肪を落とすことはいつでもできますが、背を伸ばすことは成長期にしかできません。
大人になって背を伸ばすことはほぼ不可能です。
20代すぎてグングン背が伸びている人なんていませんよね?
高校生くらいになったら徐々に身長は伸びなくなってしまいます。
だったら一生に一度、一番背が高くなる可能性がある時期に、それを妨害してしまうようなことはやめましょう。
背を伸ばすなら、ダイエットと夜更かし、スナック菓子をやめる
身長が高くなるのを妨害すること、とは
「過度なダイエット(カロリー制限、炭水化物制限)」
「睡眠不足(夜22時すぎても起きている)」
「スナック菓子、カップラーメン等添加物満載のものを食べる(カルシウムが吸収されにくくなるため)」の3点。
成長期にはたっぷりと必要な栄養をとって適度に運動をしてぐっすり寝ましょう。
余計な間食をせず、おなかがすいたらお芋や果物などの自然のものを食べるようにすれば太りすぎてしまうこともありません。
間違っても成長期(12歳から18歳くらい)なのに「モデルさんみたいなスタイルになりたいから!」なんてお夕食を豆腐だけにしたり、「炭水化物抜きが流行ってるから」なんてご飯を食べないダイエットをするのはやめましょう。
大切なことなので2回言います。
ついた脂肪を落とすことはいつでもできますが、背を伸ばすことは成長期にしかできません。
大人のお姉さんがやっているダイエットに興味があって、楽しそうに見える気持ちはわかります。
でも、成長期の生活は後々の人生に大きな影響を与えます。
18歳くらいまでの生活で自分の身長はほぼ決まってしまうのです。(私は15歳で身長の伸びは止まりました)
ダイエットがしたいのなら、充分に背が伸びてからにしましょう。