
最近読んだ本ですごく納得した言葉があります。
その言葉を見つけたときに「あ!自分のことにも周りにもあてはまる」と思ったんです。
それは
「 悩んでいる人は、解決方法を知らないのではなく、それを知っていてもやりたくないだけだ」
という言葉。
森博嗣さんの「自由をつくる自在に生きる」に掲載されています。
「自由をつくる自在に生きる」は森博嗣さんが自由論を語っている本です。
この本には「真の自由とはなにか」が書かれています。
「真の自由」というとちょっと小難しそうですが1つの項目は2ページ程度で終わるので読みやすいですし、森博嗣さんは「すべてがFになる」や「スカイ・クロラ」などを書いているベストセラー作家さんなので文章が分かりやすいです。
なぜわたしがこの本を読んだかというと、結婚して子どもが生まれて現在は主婦をしながらブログを書いているわけですが
「自由になりたい!」と発作的に思うことがあるからです。
というかいつも頭の片隅で「自由になりたい!」と思っている。
でも、「自由」ってなんだろうと。
もしかしたら、この本を読めば今の窮屈感が減るかもしれない、と思いまして。
解決策はもう分かっている
話を戻します。
「 悩んでいる人は、解決方法を知らないのではなく、それを知っていてもやりたくないだけだ」の話。
もう20年以上 もまえに僕が見出した 法則の一つ に、「 悩んでいる人は、解決方法を知らないのでは なく、それを知っていてもやりたくないだけだ」という もの が ある。
:森博嗣「自由をつくる自在に生きる」
自分では不都合に対してどう対処すれば解決できるのかわかっている。
なぜなら自分の事を一番考えているのは自分だから、と。
道に迷っているのではない。道は目の前にあるけれど、なんらかの理由でその道を通りたくないのである。
:森博嗣「自由をつくる自在に生きる」
たしかにこの法則は思い当たる事例がいっぱいあります。
絵が上手くなるにはデッサンを徹底的にやるのが一番いいのはわかっているけれど、その基礎の作業が非常にめんどくさいからやりたくない。
だから「絵が上手くなるにはどうしたらいいんですか?」と相談したりする。
自分が適正体重になるにはちょこちょこ食べるお菓子とお酒をやめればいいけれど食べたときや飲んだときの幸福感がハンパないからやめられない。
モデル体型になるにはモデルさんがやっているような食生活をしなくてはいけないけれど、脂っこい食事も食べたいしお腹いっぱい食べたいから食事だけは真似したくない。
わたしも高血圧を下げるには減塩食にしないといけないのはわかっているけれどラーメンやカレーが好きでついつい食べてしまうし、
ふくらはぎを細くするには歩き方を治さなければいけないのはわかっているけれど今更スクールに通うのは大変…。
この「自分でわかっている解決方法」は合理的で最良の道である場合が圧倒的に多いそう。
それをやらないのは「自分には出来ない」あるいは「そんな面倒なことは嫌だ」という思い込みからだと。
デッサンだってやったら楽しいかもしれないし、
お菓子やお酒をやめたらもっと他のもので幸福感を得られるかもしれないし、
モデルさんのような食生活は案外やってみると美味しくて健康的な食事なのかもしれないし、
減塩食にしたら素材の味が分かるようになって料理の幅が広がるかもしれません。
あなたの悩みはなんですか?
分かっているけどめんどくさかったり、できないと思い込んでいた解決方法を思い切ってやってみると案外簡単に悩みが解決できるのではないのでしょうか。
…余談ですが、この本を読んで、日頃の「自由になりたい!」欲はちょっと減りました。
「主婦はこうしなきゃいけない」の思い込みが私を不自由にさせていたみたいです。
自由をつくる 自在に生きる