森拓郎さんの「味覚を変えればやせられる」を読みました。
この本を買った理由は森拓郎さんの考え方に興味があったのと、現在自分が「味覚がおかしくなっている」と思っていたからです。
以前は大丈夫だったのにパンや甘いお菓子をちょこちょこ食べてしまっている。
「これはおかしい!」と思っていたのでその答えを求めて買ってみました。
森拓郎さんは加圧トレーニングやピラティススタジオ、小顔美容矯正専門サロンの経営もおこなっているボディワーカーで、モデルさんや芸能人も指導しているそう。
なかなかのイケメンさんです。
代表的な著書に「ダイエットは運動1割、食事9割」があります。
ざっと感想
1つの項目が2ページほどで読むことができて、文章も分かりやすく読みやすいです。
表紙のサンマの絵もインパクト大!最近似たような表紙のダイエット本が多いのでこのデザインはわたし的になかなかヒットです。
内容は題名のとおり。
「甘いものやジャンクフードが食べたくなっているということは味覚が異常になっているということ。
魚、肉などのタンパク質や緑黄色野菜、海藻、きのこなどちゃんと栄養をとっていれば味覚が正常になり健康的な食事が美味しいと感じるようになるので自然に痩せる。」というような内容が書いてあります。
どのような食べ物を食べると味覚がくるってしまうのか、どんな食べ物を積極的に食べるべきなのかが細かく書いてあります。
「ダイエットのためにガツガツ痩せる」のではなく「健康的な食事を選べば自然と痩せるよ」という感じ。
口調も穏やかで厳しめではないのですんなり納得できます。
巻末には味覚を整えるための3日分のレシピがついています。
健康的な食生活をしてやせるにはどうしたらよいかの知識を得る本。
甘いものやジャンクフードの中毒でどうしてもやせられない人に読んでもらいたい本です。
気になった言葉
足子的に気になった言葉をピックアップしてみました。
※以下引用元「味覚を変えればやせられる」
運動自体はいいことなのですが、やせない根本原因は、運動不足よりも食生活の乱れにある人がほとんどです。
P27
第1章「食べるものを美味しく食べてやせる」のが本当のダイエット より
こちらのサイトにもよくダイエットに関する相談のメールをいただくのですが、小中学生などの普段大人より運動をしている女の子たちに限って「どんな運動をすればいいですか?」と運動ありきでダイエットを考えている人が多いです。
その言葉には「食生活は変えたくない」「食べることで我慢したくない」という思いが現れているのだと感じていました。
わたしもそうだったからわかるのですが、学生時代ってとにかくお腹がすくので夕食の前にお菓子やジュースを食べたり、カップラーメンやファーストフードを食べたりしてしまうんですよね。
それでもダイエットはしたいから夕飯の量を減らしたり、低カロリーの食事にしたり…とトンチンカンなことをしてしまったりしてストレスだけが溜まってしまう。
そんな女性にこそ、この部分を読んで欲しい!正しい知識さえあれば学生時代にあんなにダイエットにしっぱいすることもなかったのに…と自分の過去を思い返して反省する足子でした。
ジャンクフードの罠に陥らないために、まず習慣にしてほしいことがあります。それは、食べる前に食品の「原材料名」を確認するという習慣です。
P41
第2章 乱れた味覚があなたを太らせる より
「原材料名」は原材料と食品添加物に分かれていて、使用量が多い順に書かれているとのこと。
原材料名が多い順に書かれているというのは、わたしは学生のころ知ったのですが、普段飲んでいるコーヒーの原材料のトップに「砂糖」って書いてあって驚愕したおぼえがあります。
買っていたソバの先頭が「小麦粉」と書いてあったのもびっくりしました。
健康的なイメージの食品でも原材料名をみるとそうでもないって事はよくありますよね。
味覚の中ではうま味がタンパク質を感知しています。ジャンクフードやバーチャル食品は、実際のタンパク質の含有量は少ないのに、うま味調味料で人工的にうま味をプラスしている食品が多いです。
P138
第5章 食事で味覚を整える より
あまり「タンパク質」が「うま味」というイメージはありませんでした。うま味って昆布とか鰹節やトマトにあるイメージがあったのです。
たしかに鶏肉を噛んでいるときのほうが、うどんを噛んでいるときよりもうま味を感じます。
ジャンクフードは本来うま味が感じないものに添加物でうま味を加えているのでカロリー過多のタンパク質不足になるのだそう。
1日に必要なタンパク質量は体重1キロあたり1グラムだと言われています。体重が60キロなら60グラム、体重70キロなら70グラムです。
P141
第5章 食事で味覚を整える より
ふと自分の食生活を思い浮かべてみました。
そういえば、夜ご飯以外の朝ごはんや昼ごはんってほぼ炭水化物だったなーと。
それが無駄な食欲の原因だったのかもしれません…。
体重の増減はほとんどは水分です。体脂肪量が1日や2日で簡単に2キロも3キロも増えるはずがないのです。
P154
第5章 食事で味覚を整える より
生理前で浮腫んでいたりすると軽く2キロくらい増えますよね。
森本さんによるとお正月太りも大抵は脂肪ではなく水分で太っているので2、3日糖質を制限するか糖質を消費するよう運動すれば簡単に改善できるとのこと。
お正月ごろって「お正月に太った分をどうにかするためのダイエット番組」が毎年やっていますが、正月太りが水分が原因だとするとこれらの番組もあんまり意味ないんじゃないかと思ったり思わなかったり。
味覚が整ってくると間食や夜食を欲っさなくなります。逆に言うと、間食や夜食が食べたくなるうちはまだ味覚が乱れている可能性があります。
P181
第6章 この習慣で一生太らない健康な身体を手に入れる より
森本さんの本を読んでここ数日タンパク質に気をつけて食事をしていたらだいぶ間食欲がなくなりました。
「猛烈に甘いものが食べたい!」というイライラ感も軽減したような気がします。
あなたは、他ならぬあなた自身が食べたものでつくられています。健康な毎日を過ごすために食事は何よりも大切なのですから、そんな大事なものを他人や環境のせいにしないでください。
P193
第6章 この習慣で一生太らない健康な身体を手に入れる より
グサっときました…。
お菓子をついつい食べてしまうのを来客のせいにしたり、朝健康的な食事ができないのを子どものせいにしてしまうことがありましたが…そうですよね。
自分の大切なものなのに他人のせいにしてはいけませんね。
素材の味が楽しめるようになってくると、ジャンクなものを食べる行為にだんだん価値を感じなくなり、大切な食事の時間やお金を無駄にしたくないという気持ちが出てきます。
P198
第6章 この習慣で一生太らない健康な身体を手に入れる より
ジャンクなものって食べているときに惰性で食べているような感じがして、心が荒んできますよね。
やっぱり食事をするんだったら豊かな気持ちで食べたいものです。
まとめ
世の中には「食べると健康になる」「ダイエットに良い」という食品がありますが、いったいどの食べ物を食べていればいいのかわからなくなります。
「味覚を変えればやせられる」は自分が何を食べればいいのか、何を食べてはいけないのか、止まらない食欲の原因は何にあるのかが書かれています。
書かれているものには私がいままで気をつけていなかったこともありました。
病的にやせるのではなく、健康的に無駄な贅肉を落とすには「味覚を変える」ことが重要であり、それをせずに食生活を改善しようとするとストレスから失敗してしまうのだな、と思いました。
私はこの本を読んで「食べるものなくなっちゃうじゃん!」と思った一人ですが、森本さんはこの本の中で「それは逆にチャンスです」とおっしゃっています
「『何も食べるものがない』と思った人が味覚を整えて食生活を変え始めると新しい天体を発見するより大きな幸せが、毎日のように味わえることでしょう。」P197
これから狂ってしまった味覚をかえるべくがんばろうと思います。