「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」という症状をご存知でしょうか?
脚の血管が浮き出してしまい浮腫みやこむらがえり、脚のだるさを伴う疾患です。
ご年配の方の脚を見るとふくらはぎにボコっとコブのようなものが出ていたり、血管がクモの巣のように浮き出ていることがあります。
あれが静脈瘤です。
静脈瘤は立ち仕事や妊娠時の浮腫みなどで脚の静脈に負担がかかり静脈の弁が壊れてしまうことによりおこります。
この静脈瘤のやっかいなのは「なったら治らない」ということ。
弁の壊れてしまった静脈をレーザーやラジオ波によって焼却したり、抜き取ってしまう治療によって症状の改善することはできますが、虫歯と同じで自然に治癒することはありません。
静脈瘤になってしまうと脚が浮腫みやすくなることに加え、見た目も悪く、さらに悪化すると痛みも出てきます。
なったら治らないなら出来る限り防がないといけないということですね。
静脈瘤になる危険性がある人
静脈瘤を防ぐには加圧してあるサポートタイプストッキングや靴下を履いておくこと(履きながら軽く運動すると尚よい)、
脚をこまめに動かして循環を良くすること、
ふくらはぎのストレッチをすることです。
↓サポートタイプのストッキングとは「着圧」「美脚」「加圧」「弾性」などのワードが入ってるストッキングです。
立ち仕事の場合はちょっと圧力が高めのものを履いたほうが静脈瘤を予防できます
静脈瘤を防ぐふくらはぎストレッチのやり方
1、階段や低めの台に足を半分乗せてかかとをグーっと押し下げます。
イタ気持ちいいくらいの位置まで下げればOK。
この時、バランスが悪くなるので机や壁に手をついて支えましょう。
2、そのままゆっくりとつま先立ちをします。
1回でも充分効果はありますが、立ち仕事の人は脚がだるくなったらやるくらいが良いと思います。
とにかく浮腫みに気をつけよう
立ち仕事をしているような静脈瘤の危険性がある人はとにかく自分の脚の浮腫みに敏感になっておいたほうが良いです。
こまめに足首をぐるぐる回したり、軽く屈伸をしたり、可能ならレジの中で少し靴を脱いだり、浮腫み予防のサプリメントを飲んだり…など、
女性は基本浮腫みやすいので「ちょっと気をつけすぎかな?」くらいがちょうど良いです。
適度に筋力をつけると浮腫みにくい
加齢で静脈瘤になってしまう原因として「筋力の低下」があります。
筋肉がついていると血行が良くなり脚も浮腫みにくくなります。
ふくらはぎにあまり筋肉がついていないタイプの人はエクササイズで適度に筋力をつけると良いでしょう。
いかがですか?
大切な脚に静脈瘤を作らないために普段から気をつけましょうね。
※自己流では治らない静脈瘤ですが専門医ではレーザー治療やリッピング治療をやっているところがあります。
静脈瘤で脚が痛くなってしまったり、浮腫みがひどくなってしまったり、コブが大きくなって見た目に気になるような方は
「下肢静脈瘤 治療」などで検索してみてください。