立ち仕事で慢性的に脚の血流が悪くなっている場合に気をつけたいのが「静脈瘤(じょうみゃくりゅう)」です。
静脈瘤とは脚の静脈が浮き出ている状態のこと。
本来血管に血液が流れる時に一度下半身までめぐった血液は脚から上半身へ上がっていくのですが、静脈の弁がきちんと機能していないと血液が流れにくくなり静脈が浮き出てしまうのです。
今までは気付かなかったけど血管がふくらはぎや太ももに浮き出ている、なんてことありませんか?
浮腫みが頑固になっていたり、どうしようもないくらい脚がどんより重い…なんてことはどうでしょう??
あなたが立ち仕事や家事で長時間立ちっぱなしでないといけない環境ならば、静脈瘤になってしまっている可能性があります。
他にも出産や肥満、遺伝によるもともとの静脈壁の弱さも原因として考えられます。
初期の静脈瘤は「血管が浮き出る」「コブのようなものが出る」といった症状で、気にならなければ特に治療しなくても良いとされています。
でも、美脚を目指す女性としては見た目が気になりますよね。
なるべくならこのような症状に早めに気付いて対処しておきたい!
初期静脈瘤の状態でしたら、加圧靴下を履いて上から圧力をかけるようにしたり、寝るときに脚を少し高くして寝たり、立ち仕事を減らすなどすれば改善されます。
しかし、静脈瘤はひどくなると浮腫みが慢性的になったり、筋肉がけいれんしたり、皮膚が黒ずんだり、痒みが出ることもあります。
この様な場合は専門医での治療も行われています。
静脈瘤の治療とは
治療が必要な場合は静脈瘤の切除、硬化薬の注入などで改善することが出来ます。
最近では、レーザーで静脈瘤を固めるという治療も行われています。
レーザー治療の場合は手術当日でも歩行することができ、縫うほどの傷も出来ないために静脈瘤に悩む人に喜ばれています。
しかしレーザー治療の場合は現在保険適用がきかないために費用が高額になってしまいます。
これはお医者さんに行って治療をしなければいけないほどの静脈瘤である場合ですから、軽度であるうちに対策すれば防げるということ。
よく脚を観察してみて、血管が浮き出ていたりコブができてしまったりしている人は早めに対策をしましょう。