足子は結構フットワークの軽いほうで良くいろんなイベントに出かけます。
そこで知り合った人は「友達の友達」という感じでイベントの場ではよくしゃべるけどプライベートのことはよく知らなかったりします。
そう「中途半端な知り合い」なのです。
エステ事件はそんな「中途半端な知り合い」のおかげで起こったのです。
足子が友達のバンドの客としてライブハウスに行くといつも顔馴染みのAちゃんが話しかけてきました。
「学校でメイクの勉強をしていて練習台になってほしいんだけど♪」
聞くところによると学校は渋谷にあってすごいきれいな化粧室でメイクができるそう。今思えば「学校の勉強の為」と言われたので足子も油断していたんだと思います(泣)
ちょうど彼氏もいなくて暇だったので軽くオーケーしてしまいました。
え?メイクじゃないの?
渋谷の某ビルの3階がそのビルでした。
確かにきれい。ん?でもここってメイクの学校?
「このメイクの学校はエステや美容室もやってるんだよ♪」とちょっと自慢げなAちゃん。
雰囲気に圧倒されながらメイクルームへ。
いつもより少々厚めのメイクをされたのですが、カジュアルでシンプルメイクだった私は「(へ?これって今の格好にあわなくない?)」と思っていました。
でも、Aちゃんが始終ご機嫌だったので「こういうメイクがかわいいのかなぁ」と多少洗脳されていました。
あとで考えるとおかしいのはAちゃんがそのメイクで使ってたアイシャドウを妙に勧めてきてたこと。
ただの学生がそんなセールスレディみたいなことは…しませんよね。
善意のアンケート記入
メイクが終わると「今後の参考にしたいからアンケートを記入してほしい」というAちゃん。
そこには「いま気になってること」「下記の事に興味があるか→エステ・美容・ファッション・化粧」
みたいな何気ない質問があったので
「役に立てばいいな」という善意でそれを記入してしまったのです。
勧誘の序曲
そのアンケートを見るとAちゃんは
「無料の美容カウンセリングがこのなかの一つから受けられるんだよ。どれにする?」
とすかさず言ってきました。
(およ?私カウンセリングやるとか言ってないんだけど。。)
「う~ん、ダイエットかなあ」
そのときはあまり疑ってもいなかったのですぐにそんな答えを言ってしまいました。
第二話に続く
コメント